殊能先生のこと。

 KREVAさんのライブを観に行った夜、訃報に接しました。
 作家、殊能将之さんが亡くなりました。

 自分が読み始めたのは出てすぐの「黒い仏」をお友達から貰ったから。だから2001年だと思います。
 作家としてまだ3作目であり、シリーズものの2作目でもあったため、まず「ハサミ男」を読んでみた。
 まだこんなミステリが世の中には存在するのだと、嬉しくてすぐ好きになった。
 2作目の「美濃牛」も面白く、続けて「黒い仏」を読んだ。
 ミステリとしては賛否両論あるけれど、わたしは許せた。
 「鏡の中は日曜日」でハッキリと好きだと思った。
 「樒 / 榁」は袋とじで、わくわくさせて貰った。
 「キマイラの新しい城」に新しいミステリの可能性を感じた。

 殊能先生の著作で読んでいないのは、児童向けのレーベルで書かれた「子どもの王様」とアヴラム・デイヴィッドスンの短編を編著した「どんがらがん」、あとは共著で出版された短編だけ。
 たった、これだけ。

 才能にあふれた人がたったこれだけしか残さなかったことに、悲しさと憤りを覚える。
 この世の、不平等さへの憤り。
 何故才能ある殊能先生が亡くなって、何も残すことのない自分が生きているのか。悔しい。
 有栖川先生に対する程の傾倒はなかったし、読み込んでいる訳でもなかったから、これほど不在を寂しく悲しく思っている自分に今更ながら驚いている。

 冥福なんて祈れない。
 幽霊でもいいからそこにいて、書いて欲しいとまだ思っている。
 そう思うくらいにあの世界やミステリが好きだった。
 冗談や駄洒落が好きな殊能先生だから、これも冗談であって欲しいのに。

 すごく、寂しい。

「SPACE」ツアー始まってます。

 とうとう始まりました、KREVAさんの2013年のコンサートツアー!
 29日の三郷は仕事の都合上無理でしたが、翌日30日に早速栃木で参戦して来ました。

 今回のは、2月に出たアルバム「SPACE」のツアーです。
 宇宙のスペースを表しているようでありながら、自分の居るスペースや心のスペースを語っているという、実は奥深い『脳にスペース、心にスペース』という言葉がぴったりハマる、とても良いアルバム。
 アルバム「SPACE」はシンセサイザーを多用した曲が多いのですが、ライブはいつものMPCに加えキーボード等のバンドを加えた、KREVAさん曰く「半生バンド」構成。そのためかアレンジがジャズっぽい感じが多く、ライブで何度も聴いている曲でもまるで初めて聴くかのような新鮮さ。
 年齢層が高いKREVAさんのライブらしい、大人びた部分のあるライブでした。
 そしてその反面、激しい部分もあり、楽しい部分もありのライブでもありました。
 特に昨年の「GO」ツアーが喋らない構成だった反動で、喋る喋る。喉の調子が悪いと言いながら、それをネタに喋る喋る。
 歌ってる時はカッコいいけど、喋るとやっぱり凄く面白い人なのです。
 実際少し鼻声のようでしたが、普段との違いは殆ど判らなかったなあ。RAPは出来るけど歌が無理らしいので、やはりRAPは言語なのですね。

 ネタバレになっちゃうので詳しいことは書けませんが、個人的には楽しみにしてた曲が聴けなかったのが残念。
 でもこの後4公演は行く予定なので、聴けると良いなあ。
 まだ会場によってはスペースがあるそうなので、お近くの方は是非。 続きを読む>>

「にいがた酒の陣2013」と新潟のこと。

 「にいがた酒の陣2013」に行って来ました~
 16日(土)の朝こっちを出発して、高速バスで新潟へ。お昼くらいに着いて、ホテルに荷物を預けて会場へ。バスは駅前から5分おきくらいで出ていたので困ることも無かったです。
 混雑している時間帯だったようですが、30分もせずに会場入り。
 渡されたお猪口がちゃんとした利き猪口で、内側が蛇の目で嬉しい。
 混雑する会場に最初は困惑しましたが、手を出したら各酒造メーカーさんが注いでくれるのですぐに慣れました。
 しかし、混雑は疲れる・・・
 鞄が重いのと暖かい日だったので、クロークに荷物を預けましたが、利用方法が判りづらい(クロネコさんのブースで口頭で伝えると預かってくれる)会場のコインロッカーが無料なので、500円もするというのも何だか腑に落ちない・・・
 会場のあちこちにあるテーブルも、複数人出来てる人に占拠されていてあまり空いてなかったりして、何だかなあ。一人で来ちゃ駄目な会場なのか?(そんなことない)

 最初はマッピングして試飲したところをチェックしようと思いましたが、筆記用具を持参していないことに気付き諦めました。
 ひたすら飲んで好きなところを探す。
 結局、目当ての「今代司」さんが一番衝撃的だったんだけどさー 続きを読む>>

休みだよー

 2月3月と慌ただしくかつ忙しかったのですが、それというのも事務所を改装してまして・・・フロアをカーペット敷きに、エアコンを天井からのものに替え、照明をLEDに。
 かつトイレを全面改装。
 改装中の2週間ちょっとは仮設トイレ・・・西村さんは仮設トイレも全然平気だけど、みんなすごく嫌がっていた。
 これというのも他部署が引っ越してくるからなのですが・・・元は同じフロアにいたのに出ていった癖に!どいつもこいつも出戻って来やがって!!
 十数年前、西村さんが入社した時に居た部署が一つずつ出て行き、西村さん達だけが細々と居続けていたら、出て行った3部署がそれぞれ戻ってきて結局元通りになる模様。
 膨大なお金の無駄に先に気づけよ!!
 今回の改装も無駄なんじゃないの?って言うカンジが多く、最初から最後まで反対してた西村さんです。バカな偉い人が自分の気に入らないところを直させようとしているとかいう話も聞くけど、だったら最初から全部決めろよ!お前所属部署こっちじゃないから事務所に殆ど来ないじゃん!!
 言うことが一々理に適わない偉い人なので、早く異動して欲しいです(こっそり暴言)

 そして引っ越しするワケじゃないのに、業務を続けながら半分ずつ改装を進めるためのファイルを箱詰めなどが通常の業務にのし掛かって、1月からずっと忙しい。
 今週末でようやくその改装が終わり、引っ越しも週末に終わるらしいのですが、そんな中、来週西村さん休暇です!!
 勤続15年の休暇!!!一週間!!!!
 工期なども重なったためもう絶対普段の仕事片付かない!!!!と思っていたのですが、何とか片付いた~
 心配はあるけど、気にせず休みますよ。
 ちょこっと新潟行ってきます。

「ゼロ・ダーク・サーティ」はホントにこれで候補?

 「セロ・ダーク・サーティ」観て来ました。
 今年のアカデミー賞候補作は(珍しく)たくさん観てるな。
 で、まあ感想ですが、「やー、コレに比べたら、『アルゴ』がアカデミー賞獲るのは当然だよなあ」です。
 米国同時多発テロ事件を起こした組織アルカイダを追うチームに、 一見CIAの分析官には見えない女性、マヤが移動してくる。
 拷問で情報を引き出す事も行うが、なかなか思うような成果は得られず、チームメンバーがテロに遭い、また自身も狙われるなど次第に八方塞がりの状況となっていく。
 しかし、重要人物を追ううちに、外からでは窺えない家の中にもう一人男がいることを突き止める。
 前半はアルカイダの重要人物を捜すストーリー。後半はビン・ラディンが居ると判断し、米軍が突入するストーリー。
 他国であるパキスタンに事前の通告もなく突入し、殺害に至ったのもやむなしと思えるだけの説得力が映画の前半には無いといけないと思うだけれど、それが全然感じられない。
 主役のマヤも大して活躍しないし、同僚が殺されたからと言って「あいつを殺して」みたいな事を言い出すのもおかしい。最初から「国を守る!」とか言ってるキャラクターならともかく、何のためにCIAに居るのかも語らないし、その心情の変化や葛藤が殆どない。
 単に映画を宣伝するために「女性がビン・ラディンを追いつめた」と煽ったのなら、止めるべきだったと思う。
 CIAがどうビン・ラディンの潜伏先を見つけ、殺害するに至ったかを描きたかったのであれば、映画という手口を使う必要はなかった。
 映画としての娯楽性も記録という信憑性も薄く、また何より「映画を通して伝えたい物」が感じられない。何を取っても程々で、どこにも傑出した部分がない、凡作になってしまったのはそれ故だと思った。

 ホントに何回も引き合いに出して済まないが、「アルゴ」も他国へ乗り込んでいく話ではあるけれど、あくまでも<こんな馬鹿げた作戦を本気でやったんだよ>という部分を伝える為に作られている。
 記録として本気で再現した部分も評価されたのだろうけど、そのくだらない作戦に命を掛けて、ちょっとしたスリリングを持った娯楽映画に仕上げたところが良かったのだ。
 やっぱり、アカデミー賞を獲るには「映画を通して伝える」気持ちが必要なんだと、歴代の受賞作品を見ても思ったのでした。 続きを読む>>

またまたナビ修理!!

 一昨々日の夕方、アリス号のエンジン掛けたらまたナビに水色の画面が出ました。
 うわーあ、またかよ!!
 もう出た瞬間にこれは修理必要、と慣れっこになった西村さんは判断したのですが、取り敢えずその日はそのまま帰宅。
 翌朝は動いていたし、夕方またエラー出たけどしばらくしたら読み込んだのでそのまま帰宅。
 そしてとうとう昨日、朝も夕方も読み込まなくなったのでディーラーへ。
 一年前に修理したので、メーカーに問い合わせてくれたけど、修理の保証期間は3ヶ月なのだそう・・・短っ
 うちの会社の製品なんて、点検から何年も経ってから補償を求められたりするぞ(苦笑)

 ナビは無くても・・・支障はないとは言わないけど・・・問題ないけど、エアコンの温度判らないと不便だしなあ。
 仕方がないので、しぶしぶ本日修理に出して来ました。
 また一週間ほど穴あき状態です。
 一年に一回の修理(おそらく5万円くらい掛かる)は懐が痛いです(悲)