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辛いけど「チェンジリング」は良い映画。

 またフランスパン作った。
 そして今回も発酵を待つ間、DVDで映画を見る。
 クリント・イーストウッド監督の「チェンジリング」

 子どもが行方不明になり、半年後に帰ってきたけれど、どこからどう見ても別人。しかしそれを警察に告げても、半年間離れていたせい、と取り合ってくれない。
 しかもそれを新聞で公表したところ、精神異常として病院に入れられてしまう・・・
 最初はね、子どもがいなくなってひょっこり何年か後に帰って来たけど、何か違う。見た目は同じだけれど、性格が変わってしまっていて・・・とか、取り違えの話かと思ったんですけどね。

 イーストウッドは、どうしてこんな辛い話ばかり撮るんだろう。
 ホントに凄くイヤな話です。
 これが実話に基づいているって言うのだから、いたたまれない。
 涙が出るような可哀想さではないのです。こんな時代があって、本当にこんな事がまかり通り、こんな酷い事件があったのかと心を痛める。
 辛いながも最後にほんの少しだけ勇気や力強さを感じるのが憎い。辛い感情しか残らなければ、非難も出来るのに。

 主演のアンジェリーナ・ジョリーにも拍手したい。
 濃いアイメイクとべったり塗った口紅。
 かと思えば、病院に入れられた時は完全なノーメイク。
 いつも彼女の演技にはびっくりさせられるけれど、事件の犯人が死刑になる場面で、凄い形相でそれを睨んでいる姿がすさまじく、感嘆しました。
 普段のメイクの時がないから、誰だか全然解らなかった(観終わってから知った・・・)けど、その状態で凄いって思ったんだから、贔屓目じゃないって事だよね。

 子どもがいなくなる原因の事件が中心にあるのですが、この動機を映画の中では触れていない。
 ちょっと検索したら判る、とてもとても嫌な事件なのであえてスルーした事を褒めたい。
 昨今のTV番組なんかを見ていると、感情を揺さぶるために何でも枠内に押し込めて、都合の良いように、センセーショナルに描く傾向があるけれど、心が痛むような話は必要じゃない限りは入れなくて良いと思う。
 そういう品の良さがイーストウッドには感じられます。
 辛いけど、良い映画です。

 フランスパンは今回はストレート法で種を作らず捏ねてみました。
 うっかり水の分量を間違い、慌てて足したので今回もしっかり捏ねる事に。
 そして今日も外で発酵。バッチリ。
 焼きはスチームオーブンで焼いた。「フランスパン」のボタンがあったから、それ使ってみた。
 色も焼き上がりも良かったけど、やっぱり求めるものとは違うようです。
 近々新しい粉が届くので、それを早く試したいな。

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だって読めないもん・・・ごめんね。

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