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「インセプション」つまらない!

 今更ですが、映画「南極料理人」観た。
 最近は「何となく観損ねてた映画を観よう」キャンペーンやってます(笑)
 
南極の中でも標高が高く、ウイルスさえ生きられない極寒の「ドームふじ基地」に、調理担当として赴任することになった西村。男ばかり8人、特殊な環境下で生活する中での楽しみの一つでもある食事を通して、隊員たちの絆や家族や恋人とのあり方を面白おかしく描く。
 評判が良いので期待してたんだけど、そうだねぇ、TV画面で見たせいかもしれないけど、あんまりパッとしませんでした。
 たとえば吹雪。
 網走でロケしたようで、実際寒かったんだろうけど、寒さに対する本気さが感じられないっつーか。
 フィクションであっても、南極の基地の扉を普通の服装でふざけて開けたりしないでしょう。ましてや金属扉(っぽかった)だぜ?素手だと張り付くんじゃ?(濡れてなければ平気なのか?)
 あとは、食事時間以外に盗み食い的なことが簡単に出来てるんだけど、それってホントにそうだったのかな?長期で何もないところで生活してるのにしては食材の管理があまりに杜撰で、そういう切羽詰まった感が感じられないから「嘘っぽい」と思えてしまう。
 映画に「本物」を求めてはいないけれど、厳しい環境下で生まれた人間関係や笑いを表現したいのであれば、そこはちゃんと下敷きとしてキープする必要があると思う。
 ただ面白いだけのコメディ映画なら何の問題もないけど、だったらわざわざロケもいらないはずだもん。

 で。
 この映画の一番の見どころの食事シーンですが・・・やっぱりわたしダメだわ。
 「かもめ食堂」と同じ有名なフードスタイリストさんが担当してて、それを「おいしそう」というコメントが多いのに、西村さんはやっぱり今回も食指が動かない。
 つーか、おにぎりは「かもめ食堂」の時も思ったけど、ハッキリ言って不味そう・・・(某パンのCMは美味しそうに見えるのになぁ)
 おにぎりってさー、ふっくらと握らなくちゃならないのに、ねっちょねっちょ音をさせて、長い時間握り続けるのが気持ち悪い(音がするのは仕方ないが、ワザワザ拾わなくていいよ!)おにぎり握ってすぐ海苔を巻くのも気持ち悪い~(おにぎり握った手や湿った手だと、指先に海苔が付くじゃん?その手で握ったらおにぎりに細かい海苔が付くじゃん!)
 家庭料理っぽいところが良いって人もいるかも知れないけど、西村さんは嫌です。家庭それぞれの臭いがありそうな家庭料理は苦手。
 家庭料理と言いつつも、お店で出されるものはちゃんとした手順とそれなりの技術があるから平気だけど、それが欠如してるものはたとえ店であっても苦手・・・そういえば、以前行った焼き鳥屋の突出しの煮物は、吃驚するくらい不味かったなあ。

 それでも「南極料理人」は話自体はつまらなくはなかった。けど、「インセプション」はマジでつまらなかった!
 えーと、妻殺しの容疑を掛けられた男が、無罪(?)になるための取引として、他人の意識下に感情を受け付ける仕事を依頼されるって話。
 もうね、他人の夢の中に入るのも、意識下に感情を植え付けようとかいうネタも、すごい古い。
 主人公の無くした妻がどこへ行っても無意識で現れるとか、そういうのもー・・・
 映像が凄いとかで、前半はちょっと街が歪んでみたりして(夢だから自由なので)面白い部分もありましたが、あまり映画に行かされてない。
 唯一良いな、と思ったのは、夢の中だと時間が長く感じられるという設定。夢の中でさらに夢を見ると、もっと時間が伸びる。
 あとはもう良いところナシ。最初っからつまんなくて眠いし(何度見るのやめようと思ったことか)きっとこの手の話だから、最後は夢か現実かわからない感じで終わるんだろうなーと思ってたら、やっぱりそうだったり。結局、観終わるのに3日も要しました。
 何でこのラストで吃驚するのか、何故この程度で面白いと思うのか、何故この映画で世界各国でロケする必要があったのか・・・
 観てる途中で「トータル・リコール」を思い出したけど、古いけどずっとこっちの方が面白いよ。

 そうそう、どうしても腑に落ちないのは夢の中で怪我をすると痛みは感じる、って設定。
 痛みを感じるのは良いけど、真実だと思っている夢の状態で撃たれたりするような酷い怪我をしたら、本来であれば現実にもある程度の怪我を負うと思う。
 映画を作った人たちは、睡眠状態で焼け火箸と思わされた、実際には冷えた火箸を握らされて、やけどする話を知らないのかしら?
 もうちょっとそういう夢と現実の関係を、上手く取り入れて欲しかった。そういうの無視で、「意識下で・・・」とか言われてもねぇ?

 良く分かったのは、相変わらず西村さんの好みが世間とズレてるってこと。別にそれは良いんだけど、人より面白いと思えるのが少ないのはちょっと損してるかも・・・
 ま、「インセプション」を面白いなんて思いたくないけどさ。

Comments

西村 | 2014/01/21 04:16 PM
>atlastmanさん
どっちだろう、これだけボロクソってことは、「インセプション」のことかな(笑)
基本的に全部見ないで文句言うのは良くないと思って全部見るようにはしているんですが、全部見ても最初と印象が変わらない、鉄板の面白くなさ。
これほど世間の評価が二分される映画は、珍しいんじゃないかと思います。
時間とお金と俳優を無駄に使ったところが、ハリウッドらしい作品ですね。
atlastman | 2014/01/19 03:21 PM
映画業界の評価は高いけど見る気が起きなかった作品です。ムービープラスで今放送されてるので観ていたところですが、もう既に30分で、もう見ません。最後まで観る必要なし。最後まで観ない映画はめったに無い。シナリオ、構想、脚本、かなりチープすぎる。それを『いかにも最もらしく』誇張してるわざとらしい台詞…。作品がいかに下らない茶番か。本当に中身の伴わないペラッペラの映画ですね。名俳優面々お膳立てしすぎて、更にチープさが浮き彫りになってますね。言って見れば最近の売れっ子俳優ばかり起用して中身の無い最近の大河ドラマと一緒ですね。酷すぎる事ばかり言って申し訳ないですが、期待が大きすぎたのも事実、かもしれません。。

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だって読めないもん・・・ごめんね。

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