映画「ぼくたちのムッシュ・ラザール」がおすすめ。

 最近、映画館で見たやつ。
 「劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-」
 「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」
 「最強のふたり」
 「推理作家ポー 最期の5日間」
 「ぼくたちのムッシュ・ラザール」
 久しぶりに行くようになったかと思えば、この一か月、気付けば毎週映画館に行ってる。
 しかも今週末は金、土続けて観た。

 「タイバニ」は前半TVシリーズのダイジェスト。後半、TVではやってないエピソード、って感じで、TVの後の話とかは次以降。
 「踊る大捜査線」は最近の同シリーズの2時間TVドラマよりはマシ。TVだと話を変な風に絡めて並行してて、事件よりエピソード重視でつまんないんだよね。
 話としては面白かったけど、シリーズのラストがこれか・・・って感じ。やはり早いうちに終わっておけばよかったパターンだと思いました。
 「最強のふたり」は日本語タイトルが酷い。原題の「Intouchables」は訳すと「禁制」という意味らしいので、それならば二人のそれぞれの心のありようを描いた映画として納得も出来るけど、「最強のふたり」にしたことで二人の関係性が主題になってしまっている。それだとあまりにもすんなり行って終わりなので、もう少し紆余曲折あっていいと感じた。いい映画ですが、タイトルのせいで絶賛するほどでもなくなってしまった。残念。
 「推理作家ポー」は面白かったです。
 エドガー・アラン・ポーが主人公で、死の直前5日間に小説を模倣した殺人事件に巻き込まれそれを追う話。
 ポーの作品を知っていると面白いけど、知らないと面白さ2割減くらいかも。
 映像的にかなりエグく、血みどろ大丈夫な西村さんでさえちょっと
「おー」って思ったくらいなので、そういうのが駄目な人は止めた方が良いと思います(観てた20人くらいのお客さんの半数がエンドロールで立ったので、駄目だったのだろう)
 「ぼくたちのムッシュ・ラザール」がこの中では一番良かったです。
 ある朝、担任の先生が教室で自殺してしまった小学校に、アルジェリアから亡命してきたばかりのラザール先生がやって来る。子供も他の教師もラザール自身も、死と言うものにどう接すればいいか悩み葛藤している。
 先生と子供が信頼し合って心を癒す、とか、いろんな楽しいやり方で子供に勉強を教えて能力が伸びたり、とかそういういわゆる「良い話」ではない。特筆する程の展開もないのだけれど、静かに訴えるものがある。
 死という正解のない問いに、一つの形として心に残る話だと思うので、観ていてちょっと泣けた。 続きを読む>>