「深呼吸する惑星」観て来た。

 池袋で劇団「第三舞台」「深呼吸する惑星」観て来ました。

 「第三舞台」と「劇団四季」は西村さんの年代で演劇を齧った人間なら一度は通る道。
 好みは人それぞれなので、ミュージカル好きは「四季」に行き、小劇場系が好きな人は「第三舞台」に影響を受ける(と勝手に思っている)
 高校生の時に戯曲集を読み耽り、社会人になってからは舞台のビデオが出ると購入しては観た。10代、20代前半は今のようにネット環境もなく、またその人気の高さもあってチケットが買えるとは最初から思っていなかった。
 10年前に封印と称して活動休止していたが、封印解除と共に本公演を最後に解散することになった。

 地球から遠く離れた惑星。
 地球人兵士の自殺率が高いだけが高く、その原因を調べに来た科学者は、その晩、元夫であり今回の担当官の幻覚を見る。
 墓地の管理人をしながら、地球連邦からの独立を市民に促そうとしている男。
 その墓地の戦没者慰霊碑に毎日手を合わせに来る総統。
 総統の運転手とその母親。

 複雑で考えさせる内容とバカバカしい笑いとプロフェッショナルな芝居とダンス、そして演出。
 完璧なまでに作り込まれた舞台は今まで憧れ、想像してきたそのもので、10年の休止期間など無かったかのよう。
 東京公演の千秋楽と言うこともあり、ほぼ完ぺきな状態は安心して観ていられるもので、プロとはこういうものなんだな、と改めて感心しました。 続きを読む>>