文庫版「レディ・ジョーカー」読了

 昨夜、ようやく文庫版「レディ・ジョーカー」上・中・下巻を読了。
 予想以上に時間が掛かってしまいました(布団の中で読んでたから仕方ない)
 
大手ビール会社「日の出ビール」の社長城山が誘拐され、ビールを人質に身代金を要求される。
 開放された城山と犯人が裏取引を行っていると考えた警察は、身辺警護を理由に合田雄一郎を鞄持ちとして「日の出ビール」に送り込む。
 一方、事件の取材を通して兜町が絡んでいることを掴んだ東邦新聞の根来は、以前轢き逃げに会った時と同じ筋が絡んでいることに気付く。

 うーん。
 要するに誘拐されたビール会社の社長と、身代金を奪おうとする犯人とその犯人を追う警察とそれを取り巻く新聞記者と、なんかその辺が絡まった社会派な小説です(たぶん)
 単行本で読んだ時はそんなに複雑だとも思わなかったのだけれど、今回読んだらなんか難しかったです。改稿されたせいなのか、脳が退化したせいなのか(笑)←たぶん後者。
 でもやっぱり面白かった。
 思ってたより半田くんがおかしな人じゃなかったけど。合田の方がストーカーだったのね。
 この小説を読み込んでいる人には全然違う物語に見えるようですが、あらすじすらおぼろげな西村さんにはどこが変わったかも解らない。ハッキリ変わってると解るのは、ラストの目覚めた後の合田のところくらいだ・・・

 加筆修正どころか全面的に改稿するというのは賛否両論あるでしょうが、西村さんは賛成です。作者がその時書ける最高の物を提供しようとしているのであれば。
 「レディ・ジョーカー」に至ってはあらすじやラストに変更がある訳じゃないし・・・やっぱり城山社長は生き残って欲しかったけど。
 「李歐」なんか完全に別の本だったもんね(だからタイトルも変えたのだろうけど)アレには流石に驚きましたが。

 で、これ以後は腐女子目線で(笑) 続きを読む>>