所々は面白い「イングロリアス・バスターズ」

 今日から公開の「イングロリアス・バスターズ」観た。
 これを観るか、「ゼロの焦点」を観るかで迷ったのですが、丁度予告が始まったばかりだったのでまだ間に合う!ってんでこっち。
 「面白くなかったら全額返金」を謳っていますが、開始して60分以内に退席した場合に返金らしい。
 うーん。
 最初や、ところどころは面白いんだよ。
 でも全体を通して観た時、そんなにすごい面白いというのでもない・・・笑えないしさ、かといって泣けるんでもないし、残るのはただ視界的なショックと無意味に人が死にすぎってことくらい。
 わりとグロい画面も平気な西村さんですが、ちょっとこれはなあ・・・痛いのや人が死ぬのが嫌いな人は、すぐに退席するでしょう。

 第二次世界大戦中にナチスを殺して回る特殊部隊の話だけれど、結局は彼らも自分が楽しくて殺してるだけだと思った。
 この映画の中でホントに何かを考えて行動したのは映画館の女主人くらいで、そうじゃない人たちがたくさん人を殺すのがどうにもイヤでした。
 思想の無い物語がイヤなのよ。
 アクションがメインならそれはそれでいいんだけど、決してそういう話じゃないし。
 話を作っていって、その上で暴力や戦争が外せないならアリだけど、理由無い暴力、暴力のための話はイヤ。戦争のための話はイヤ。
 まだ「キル・ビル」のほうが復讐というわかりやすいテーマがあったし、半分冗談だから面白かったけど、この話は本気で良いと思って作ってるっぽいからなぁ・・・

 千円で観たので許せましたが、正規料金だったらやはり途中退席した方が良いと思います。 続きを読む>>