若き日のヒトラーの映画「アドルフの画集」

 さっき、DVDで「アドルフの画集」観終えました。
 第一次世界大戦後のミュンヘンが舞台。主人公は復員兵で画商の男(元は絵描きだったけれど、戦争で右腕を失っている)と画家を夢見る若きアドルフ・ヒトラー。
 家族も家も全て失って、唯一の希望が絵のヒトラーと、家も家族も無事だったけれど腕を失ったマックス・ロスマン。
 ヒトラーは芸術を何よりも愛しているけれど、鬱屈した認められたいという欲求があるが故に、軍から望まれれば演説を続けている。
 軍に貢献し続ける事が、結局は画家の夢を捨てさせることになると考えると、可哀想な話。

 ヒトラーの鬱屈した感じは良く描けているのだけれど、腕を失った画商の苦悩がちょっと伝わりにくい。
 マックスにとって奥さんや愛人(ホントにちょっとしか出てこない。役的にいらないと思うんだけど)がどんな意味を持っていたのかも判らない。
 その辺がもちょっと突っ込んであれば、良かったなあ。
 でも映画としては割と良いと思いますよ。戦争映画じゃないから怖くないし、このヒトラーは嫌な奴とも思えない。
 映画を観て思ったのは、考えたらこの人が表舞台に出てくる前のことを何も知らない、その考え方がどこで培われたかも全く知らないということ。もう出てきて欲しくない類の人だけれど、思想というのは学習しないでいることこそが怖いと思うので、ちょっとヒトラーについては学習しようかな。

 ヒトラー役のノア・テイラーはヒトラー本人と言うより、ヒトラーに扮したチャップリンの方に似てます(笑)
 しかしそれよりも似てるのは、Hydeさんにだと思う・・・(目が腐ってるのかなあ) 続きを読む>>