幸福のカタチ

 好きな人に必要とされるのは嬉しい。
 ましてやずっと他の人を探すよう言っていた相手だから、「突然会えなくなったらそれは寂しい」なんて言われたら、それこそ涙がちょっと出そう。
 たとえそれがどんな形であれ、必要なのが心や自分自身ではなくとも、存在を認めて貰えたようで嬉しい。
 どれだけ愛しても届かないと思っていたから尚更。
 この先の人生、何が起きるか判らないけれど、まだしばらくはだらだら今の生活を続けて行きたい。
 端から見たらただの逃げに見えようと、それが自分にとっては「幸福」なのだから。 続きを読む>>