メメント・モリ

 昨夜予定通り(?)「屍鬼」を読み終わりました。
 救いがあまりなかったですね・・・
 感情的にはもっとめでたしめでたしでも良いんじゃない?と思うが、物語的にはこれが正解なのでしょう。きっと西村さんがあらすじだけ書いたとしても、彼らは同じ形で終息しただろうから。
 物を書く時、自分が心地良かったり良かったと思うより、時として物語として整っているものを選ぶことがあるんだけど・・・そう言うのっておかしいんですかね?
 まあどうでもいいんですが(だって最近めっきり書いてないし)

 んで、そんな薄暗い話を読んでからだったので、明け方にもかかわらずなかなか寝付けず、死について思ってみたり。
 「屍鬼」は一度死んだにもかかわらず再び起きあがって鬼となった人の話だけど、死んだらどうなるのだろうとはみんな誰でも考えると思います。小学生の頃はそれを考えると怖くて仕方なかったけれど、最近怖いと思うことが少なくなった。それよりも寂しいと思う。
 死ぬのは寂しい。
 死んだら意識が途絶えるのか、それとも体を無くして意識だけの存在となるのか、それともさらに他の世界へ行くのか判りませんが、とにかく今の自分の体や気持ちがなくなると思うととても悲しい。
 決して完璧な体でも心でもない。それでどころかコンプレックスの固まりみたいなものだけど、だからこそ捨ててしまうのがとても悲しい。
 上手く言えないけれど、今、この体この心で愛されたいと思うのに、それが一切叶わなくなると確定するのがとても寂しいのです。 続きを読む>>