腹一杯でごさる。

二晩続けて立派な夕ご飯。しっかり、しーっかり、食べてしまい苦しい。
なのに部屋に戻ったら、夜食の焼きおにぎりが用意されておりました。
無理。それ食ったら、何ぞ口から出てしまいまいますよ。


秋田旅行記2

 旅行時、どうしても夜中に目が覚めてしまう西村さん。昨夜は特に暑苦しく(布団のせい?)何度となく起きてしまった。朝も7時にはしっかり目が覚めた(母と妹は熟睡)
 昨夜あんなに食べたのに、不思議とお腹はもう空きかけている。
 朝食は和食バイキング。朝はパンが良いので食べるものがない・・・仕方なくお粥を少量頂く。
 家族はみんなしっかり食べてる。お祖父さんもしっかり。
 90歳なのに、すげーや・・・と驚くのはまだ早かった。

 9時過ぎにチェックアウトし、「なまはげ館」へ。実演がもうすぐ始まるとかで、先に一緒に並んで建っている「男鹿真山伝承館」へ。
 正直、どっちも馬鹿にしてたんですが、面白かった・・・
 伝承館は古民家を利用しているので土間を上がり、見学。何を見学するかというと、なまはげの行事を見るのです。
 なまはげって大晦日の夜に、その一年ちゃんと真面目に働いたか問い、来年の作柄を告げるために来るんですよ。しかも案内役が居て、なまはげさんが来るけど入っても良いかちゃんと聞くのです。弔事があった家には来ないのだそう。と言うのも神様のお使いだからなのです。
 で、やってきたなまはげは、怠け者や悪い子を探して「なぐごはいねぇがー!」と・・・どこの家にでも勝手に上がり込んで無法するわけではいのですね。しかもお酒を振る舞ったり、会話をしたりして、最後にお餅(人間の代わり)を貰って去っていく。
 観光行事として見せてはいるけど、昔から行われているのをそのまま演じてくれているので非常に面白かったです。
 「なまはげ館」は文字通り各地域のなまはげを展示しているのですが、薄暗いホールにぞろーっと並べられていて、しかもうなり声が流されているので、怯えて子どもが泣く。照明がついたと思ったら赤かったり・・・←下手なお化け屋敷より怖い。
 来る子ども来る子どもが「入らないー」「こわいーこわいー」と大泣きするのが嬉しくてたまらなかったです。怖くないと言ってしまうかわいげがない子より、大泣きする方がいいねぇ・・・にしても、これだけ泣かせられるってスゴイ。なまはげに会った子は、すり込みできっと良い子になるだろうよ。

 それから車で能代へ。
 干拓された八郎潟を通りました。すごい、何にもないの。道はまっすぐだし。
 黄金色の田圃が一面に広がっていて美しかった。

 能代はお祖父さんの故郷で、20歳くらいまで住んでいたようです。と言っても、戦争に召集されたりしてたので、ちゃんと居たのは高校くらいまでのよう(詳しいことは知らない)
 歳を取ると育ったところが懐かしくなるのでしょう。以前から何度も行ってみたいと言っていて、本人も90歳。今健康なのがまぐれのような物なので元気なウチに、と連れてきたわけですが。
 じじい元気だ・・・
 当時住んでいた駅前に近い市役所通りで車を止めさせると、さっさと降りて辺りを散策し出す。ずいぶん変わったなぁ・・・と言いながら(当たり前です。70年も経ってるんですから)辺りを歩き回る。
 途中お友達の家だった旅館が当時のまま(!)残ってたりしたものの、端の位置が変わっていると言って、ズンズン歩いていく。
 車に乗せても、またちょっとここで降りよう、とかいってさっさかと降りて歩き出す(車はそんな早く止まれないから!!)
 心臓悪いし、見失ったところで具合が悪くなったら困るから一緒に行くんだけど、ついていくのがやっとです・・・
 母校である能代高校の、裏手にある公園の中にある食事処で昼ご飯を食べ、公園内を散策。ここに昔大きいケヤキの木があったとかなんとか。やっぱりガンガン歩く。
 亡くなった幼なじみのお墓と家族が残っていないかを尋ねるべく、お寺さんに出向いたりしましたが、お墓ごと引き上げてしまったらしく手がかりなし。
 がっかりしながら、目の前にある風の松原を散策。
 だだっ広い防砂林なんですが、海岸を目指して歩き出したらあまりに広くて何キロもありました・・・しかも海に出たら目の前に工場出来てるし(とほほ)
 これでトドメとばかりにくたびれましたが、お祖父さんは元気だった・・・恐るべし90歳。

 今晩は秋田市内の旅館に宿泊。
 夕ご飯をたんまり食べて、温泉に入って(とろりとしたお湯だった)、足マッサージをやって貰ったおかげで今晩はさすがに爆睡。 続きを読む>>