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バレンタインとホワイトデーの出来事。

 2月にバレンタインに併せて日本郵便のレターパックプラスでチョコレートと手紙を送ったのですが、それが2週間後返送されてきました。
 理由は配達したが不在だった、2週間留め置いたが連絡がないので送り主に返送した、というものでした。
 この2週間のうち、配達と自主的な再配達は昼間のほぼ同じ時間でした。
 レターパックの差出人欄には電話番号欄があるので律儀に記載していますが、配達出来なかったことの連絡は一切なし。

 前から思っていましたが、何故、日本郵便は同じ時間帯にしか再配達を試みないのか。普通の人なら昼間働いているのだから、在宅していないことは容易に想像できるのに。
 また、何故連絡が無ければ1回程度の再配達だけで諦めるのか。人それぞれ事情があって、連絡できないことだってあると思う。
 そして何のために電話番号を記載させているのか。返送するのか、もう一度配達を試みるのかを確認すると共に、もっと早くに連絡してくるべきだったのではないか(チョコレートだから腐りはしないけど、内容欄に菓子と記載している時点で配慮があるべき)

 前々から日本郵便にはイライラさせられていたけれど、本当に怒りと悔しさと失望でいっぱいです。
 そしてものすごく悲しかった。
 せっかく手紙を書いたのに。この数か月溜めていた気持ちを込めたのに。
 手紙が入っているから、と律儀に日本郵便で出した自分が馬鹿だった。
 郵便配達の人間は郵便物をただの「物」だとしか思っていないのではないか。そこに心が籠っているということを解っていないのではないか。
 悲しかったし、チョコレートの賞味期限がまだまだ先だったので、戻ってきてしまった旨と共に今度は普通郵便で送り直してみました。

 で。
 戻って来なきゃそれだけでいいよもう・・・と思っていましたら、荷物が届きまして。
 有栖川先生からでした。

 そう。チョコレートの送り先は有栖川先生。
 毎年送っていて、ホワイトデーにはいつも丁寧なお葉書を下さるのですが・・・
 封筒には、共作した新刊「ぼくらの少年探偵団2」とドラマ「火村英生の推理」のサントラCD、そして主題歌のCDが丁寧なお手紙と共に入っていました。
 ギャー!!
 何でも、クリスマスに贈ったお花のお礼状を下さったそうなのですが、宛先を書き間違えていて戻ってしまったそうで、そのお詫びと、忙しくて今回の荷物を受け取れなかったことへのお詫びの代わりに、とのこと。
 イヤーッ!!!!
 嬉しいよりも申し訳なくて申し訳なくて申し訳なくて、日本郵便への憎しみが再燃です。絶対許さん。

 そして本当に有栖川先生はお優しい。
 こんな一介のファンのちょっとした気持ちにまで気を配ってくださって、何というか、本当にこの方のファンで良かった!と思います。
 昔、サイトを持つ作家さんが増えた時も、そこで時間を割くなら良い小説を書くことに時間を割きたいと考え、今もSNSなど利用されていないことからも本当にファンのことを考えていると感じている。勿論、気軽な交流も勿論嬉しいけれど、やっぱり小説を書いてこそだと思うのです。
 ドラマ化も火村やアリスのキャラクターという譲れない部分は改変させないとか、自分自身が他の小説家のファンであるからこそ至れる気持ちなのかも知れない。
 有り難さと共にそんな有栖川先生のファンであることの嬉しさ、誇らしさが感じられた出来事でした・・・お礼状くらい書くべきかなー。

 そんな出来事のあった今年の3月11日でした。
 ついこの間の事のような気がするのに、もう5年経ったのか。

 最初の頃は平気だった震災の映像が、この数年観られなくなっています。悲しくて辛くて涙が出てしまう。
 被災した人の気持ちを思うとそれ以上なのは判っているけれど、どうしても駄目です。
 早くみんな笑えるようになればいい。

 そのためにはみんな有栖川先生の本を読むと良いよ、と優しさが根底にある文章を読むと思います。
 本に限らず、何か一つでも心の拠り所になるものを持って欲しい。
 西村さんは有栖川先生の本とKREVAさんの音楽が拠り所になっています。これらがあったからボランティアにも行けたし、今は嫌なこともあるけれど、何とか元気で生きています。
 辛い気持ちがある人は、何でも良いから一つ好きになって欲しい。それだけで毎日が変わります。
 たったそれだけ。
 でもそれが全てでもあるのです。

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だって読めないもん・・・ごめんね。

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