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3年。

 あれから3年経ちました。
 減っていた報道は、その日に近付くにつれ特集として取り上げられるようになりましたが、当日はNHK以外は通常だったように思えました。
 関係ないと思っているのか、それともまだ映像を見るには辛すぎるからなのかは判りませんが、民放はゴールデンタイムにこそ今後の防災対策について放送し、家族で話し合うきっかけにするべきだったと思います。

 この春、高校を卒業する学生さんを、テレビや新聞記事で特集しているのを何度か見ました。
 最初は何も思わなかったのだけれど、彼らは中学を卒業するのと同時に被災し、そして今年卒業する。
 地震と津波により、期待していた学校の校舎は流され、頼るべき家族を失った人もいる。
 本来ならわがまま放題、勉強もそっちのけでバイトをしたり恋愛したり、友達と騒いだりする年頃。
 自分が高校生の時は、そんなくだらない毎日を過ごしている子を馬鹿だと思っていたけれど、大人になってみるとそういうものも大事だったのかな、と思う。
 だから地震を境に変わってしまった人生を想像すると、胸が痛い。

 もう3年だと言う人もいる。
 まだ3年だと言う人もいる。
 
 学生でなくなった人は、自分の学生時代を思い出し、その長さを想像すると、いかに長く、いかに濃密で尊いものだったかが判ると思う。
そうでなければあまりにも辛い。
 時間と人だけは元には戻らない。
 今学生の人にはピンと来ないだろうけれど、本当に青春の1ページとも言えるそれらの時間は、他のどの時間とも違って取り戻せないものだと思う。
 家や社会生活は新しく築けるし、いくらかは取り戻せる。でも、あの無駄に輝く時間は取り戻せない。
 だから、その時間を奪われたと思って欲しくないし、恨んだりしても欲しくない。戻らないことをくよくよしても仕方がないから、奪われたものより、得たものが大きかったと、いつか思えるような日が来るように願う。
 そのために我々が出来ることは、まずはやはりなかったことにしない、それが一番大事だと思う。
 4年目もきっと色々なことがあるとは思うけれど、気持ちだけは東北に寄り添って行きたい。

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だって読めないもん・・・ごめんね。

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