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「いつか」の日のこと。

 先週、職場の人が亡くなりました。
 正しくは、以前同じ部署で、今は京都の同じ部門のに転勤していた人。
 まだ40代の後半で、3日ほど前に一緒に実習を受けた人もいたので、第一報を聞いた時は誰も信じられなかった。
 自分も、3週間前にこっちに会議で来ていた時に会ったので、誰かに騙されているのではないかと言うくらいに現実感が無かった。
 正直、今でも現実感は湧かない。頭では判っていても、現実味を帯びて来ないくらいに突然だったから。

 考えたら、自分はまだ身近な人の死というものを経験していない。
 一番近いのは祖母だけれど、ほぼ寝たきりだったし、何度か危険な状態だと言われたことがあったので、いずれ「いつか」が来ることは判っていた。
 あとは、数年前にやはり職場の人が亡くなった時は、病気を患っていたこともあり、驚きはあったものの、何となく納得もいった。
 ゆっくりと、別れが来ることを想像出来ているなら、驚いても、それほど衝撃を受けたりはしないのだと悟った。

 奥さんはかつて同じ職場にいた方で、自分も一緒に働いていました。
 久しぶりに会って、勿論年は重ねていたけれど、相変わらず背筋がピンとした方だった。
 自由で、気ままで、仕事第一。出張や単身赴任であまり家に帰らない人だったから、奥さんと子どもたちの生活はあまり変わらないと思う。
 寂しいことでもあるけれど、それだけが救いなのではないか。

 数日よく眠れなかったり、家事が出来なかったり、体調が悪かったりしたけれど、思った以上にそう言う部分にダメージがあったみたい。でも、連絡が来た日の夜は号泣したけれど、その後は感情にフタがされてしまったみたいな感じで、自分でも良く判らない。
 葬儀も済んだけれど、哀しみの感情はあまり無い。
 「良く判らない」としか言えない。
 たぶん、まだ感情の整理が付いていないだけだろうけど。

 残された人間の生活が変化しなければ、その人の存在はいつもそこにある気がする。
 ただちょっと、会う機会がなくだっただけのような。
 そうして少しずつ、事実が生活に溶け込んでいって、哀しみや寂しさも薄らいでいくのだと思う。

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だって読めないもん・・・ごめんね。

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