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DVDでマシュー・ボーンの「白鳥の湖」

 この間、「白鳥の湖ってどんな話だっけ?」と思い調べてるうちに、有名なマシュー・ボーンの「白鳥の湖」が観たくなってしまい、ネットでDVDを購入。
 届いたので早速観た。
 公務と生活に馴染めない主人公の王子は、母親である女王の愛情を求めている。しかし王女は未だに若く奔放で、王子を顧みない。
 ようやく出来た恋人は上流の生活に馴染めず、女王の不評を買ってしまう。
 彼女に会うためにナイトクラブに出かけたが、そこで諍いを起こし、店をつまみ出されたところをパパラッチに撮られるが、すべてが執事によって仕組まれていたことを知り、絶望する。
 辿り着いた公園で命を絶とうとした王子の前に、一羽のオスの白鳥が現れ、一緒に踊るうちに心を癒される。
 しかし、舞踏会に現れた執事の息子が白鳥に瓜二つで、王女を誘惑したことで王子は裏切られたと思い、傷付き、拳銃を持ち出してしまう。

 とゆー話で、本来の「白鳥の湖」とは似ても似つかないものとなってます。
 王子も白鳥もどちらも男性だというのは知ってましたが、話の筋もオリジナルなんだね。
 でも一応、白鳥オデットと黒鳥オディール、悪魔ロッドバルトの役割はある訳だよね・・・だから新しい解釈というより、パロディとかそんな感じ。

 「白鳥の湖」は作り手によって様々なラストがあるそうで、これは悲恋(?)パターン。
 王子も白鳥も死んでしまい、天国で幸せになりました、というやつ・・・なんだけど、納得いかない!
 ここまで無茶したんだから、現世で幸せにしちゃってよ!!
 判っていても可愛そうだよ~

 そしてバレエではなく、コンテンポラリー・ダンスなのでした。
 ・・・知らなかった・・・マシュー・ボーンってバレエの演出家じゃなかったんだ・・・
 購入したDVDでも白鳥を演じてるアダム・クーパーが英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルだったから、当然バレエ作品だと思ってたよ。通りで観ている時に何だかおかしいと思ったよ・・・

 面白かったのですが、前述の通りラストが可愛そうなのと、ラストシーンではザ・スワンも王子もハッキリとは踊らないのが何だか物足りなかった。
 少し公園での部分が長いので削って、その分踊って欲しかった。
 舞踏会で誘惑したのは白鳥ではないのだと表して欲しかったし、天国で幸せになったのならそれを表すように踊って欲しかったな。

 ホントに王子とスワンはガッツリラブラブなんで、どうしてマシュー・ボーンはこんな話にしてしまったのかわりと悩みます・・・
 だって、ザ・スワンが死ぬのは人間を愛してしまったことで、仲間の白鳥を怒らせて攻撃されてなんだよ・・・
 本来の「白鳥の湖」は呪いで夜は人間の姿に戻っているのわけだけど、この話だとどうなんだ?ずっと白鳥なのか?そしたら白鳥と人間の話なのか??
 解釈に悩む・・・

 でもアダム・クーパーの踊りが綺麗なので、機会があったら観てください。

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だって読めないもん・・・ごめんね。

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