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姉妹と映画「イン・ハー・シューズ」

 GW中に映画「イン・ハー・シューズ」を観て、号泣しました。
 容姿にコンプレックスを抱く弁護士の姉ローズと、容姿には自信があり奔放な妹マギー。全てが正反対の姉妹で唯一同じなのが靴のサイズ。
 優秀な姉に対し、妹は難読症のせいもあり仕事が長続きしないでいる。
 ある日、居候中に尋ねて来た彼氏を妹が誘惑し、それを目撃してしまう。
 姉の家を追い出された妹は、亡き母方の祖母の存在を知り、会いに行くことに。
 西村さんには年子の妹が居るから、姉のローズに肩入れしてしまうし、すごく気持ちがわかる。
 自信がないから、その分を仕事で認められることで埋めようとしているのに、彼氏までもが妹を刹那的に選ぶというのは、みんな可愛い妹の方が好きなのだと心の底では思っているが故、凄いショックだろう。
 年の近い姉妹というのは友達のようでもっとずっと近く、親よりも長い時間を一緒に過ごし(得てして遊び相手が親ではなく姉妹になるから)喧嘩をする分、相手のことも知っている。何が好きで何が嫌いか、食べ物の好みも服装の好みも映画の好みも自分のことのように知っている。互いが自立するまで、自分の半身のような存在。
 だからこそ友人に盗られるよりも許し難く、苦痛。それでも結局、許してしまうのも姉妹だから。 

 映画は後半、老人ホームで働き始めたマギーは読むことを恐れなくなり、老人たちにも少しずつ敬意と愛情を払っていくようになる。
 幼い兄弟姉妹というものは、どうしても年上が言葉のつたない弟妹の言葉を遮ったり、まだ出来ないことを先にやってしまったりする。
 幼いころ、西村さんと妹はスーパーに買い物に行くと、100円まで好きなものを買って良いことになっていた。妹は小学生になってもお菓子を手に、西村さんに「これ100円で買える?」と必ず訪ねて来た。
 「なんて馬鹿な子なんだろう」と思っていたけれど、少し時間を掛ければ自分で答えを出せたのだから、決して頭が悪いわけではなく考えることを放棄させていただけだった(そのことに気づいてなるべく自分で考えさせるようにはしたけれど、算数はあまり得意ではなかったようだ)
 もしかしたら、病気で読むことが苦手なマギーも、妹でなければもっと早く難読症と向き合うことが出来たのかもしれない。
 生まれた時から手助けしてくれる年長者が側にいるから、下の子は良くも悪くも頼るのが上手い。マギーの性格はそれが良く出ているし、ローズの素直になれないところは姉らしさだと思う。
 考えたら今も困ったり何かお願いがあると、妹弟から連絡がある。西村さんからお願いは殆どない。

 ローズは新しい仕事と恋を見つけるが、マギーのことを恋人に話せずにいる。
 祖母から手紙を貰って訪ね、そこに居候するマギーが姉が結婚することを知った時、「結婚するんだ・・・私の知らない人と」と呟いたところで西村さんは泣きました。
 互いに精神的に離れられず、相手に嫉妬を繰り返していた姉妹。半身だから友達のことも彼氏のことも知っていたはずなのに、姉が自分の知らない人と結婚する寂しさ。置いて行かれる寂しさ。前の彼氏に手を出したのも、きっと姉の彼だから。姉の知り合いは自分も同じように知りたい、そういう気持ちが根本にあったのだろう。
 姉が年長者として、妹を庇って母親の死の真相を知らせないでいたことも含め、家族とはそういうものだと感じた。

 大した話ではない。でも、姉妹がいる人には共感できるのではないでしょうか。
 今年の2月に西村さんの妹は結婚したけれど、未だに何だか信じられないと言うか変な感じ。弟の時は全くそうは思わなかったのに。さすがに自分の知らない人と、とは思わなかったけどね(しかもまだ旦那に会った事がない・笑)
 年が近くても兄弟だとこうはならないのかな。むしろカインとアベルになるよね・・・姉妹は比べられるというより、双子のように何でも一緒で可愛がられて育てられるせいかも。

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だって読めないもん・・・ごめんね。

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