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メメント・モリ

 昨夜予定通り(?)「屍鬼」を読み終わりました。
 救いがあまりなかったですね・・・
 感情的にはもっとめでたしめでたしでも良いんじゃない?と思うが、物語的にはこれが正解なのでしょう。きっと西村さんがあらすじだけ書いたとしても、彼らは同じ形で終息しただろうから。
 物を書く時、自分が心地良かったり良かったと思うより、時として物語として整っているものを選ぶことがあるんだけど・・・そう言うのっておかしいんですかね?
 まあどうでもいいんですが(だって最近めっきり書いてないし)

 んで、そんな薄暗い話を読んでからだったので、明け方にもかかわらずなかなか寝付けず、死について思ってみたり。
 「屍鬼」は一度死んだにもかかわらず再び起きあがって鬼となった人の話だけど、死んだらどうなるのだろうとはみんな誰でも考えると思います。小学生の頃はそれを考えると怖くて仕方なかったけれど、最近怖いと思うことが少なくなった。それよりも寂しいと思う。
 死ぬのは寂しい。
 死んだら意識が途絶えるのか、それとも体を無くして意識だけの存在となるのか、それともさらに他の世界へ行くのか判りませんが、とにかく今の自分の体や気持ちがなくなると思うととても悲しい。
 決して完璧な体でも心でもない。それでどころかコンプレックスの固まりみたいなものだけど、だからこそ捨ててしまうのがとても悲しい。
 上手く言えないけれど、今、この体この心で愛されたいと思うのに、それが一切叶わなくなると確定するのがとても寂しいのです。
 あまり周りはそう感じないかも知れないけれど、西村さんは他者から愛されたいと思う気持ちが強いです。だからネットもきっとやってるんだと思う。誰かに感謝されたい、誰かにありがとうって言われたい。
 だけど、常には嫌なのです。
 常に愛してるなんて言い続ける人は嫌なのです。
 だって人間なんだから、機嫌の良い時もあれば良くない時もある。けれど合コンとかで出会う人は、好かれようとして常に良いところを見せて常に親切にしてくる。その気持ちは判るのだけれど、逆にそれがとても疎ましい。
 けどネットはつかず離れずだから丁度良いのだと思います(西村さんの周りだけかも知れないが)
 そして、それこそ、機嫌が良くてとても優しくしてくれる時もあれば、忙しくて構ってくれなかったり、ワガママだと言って厳しく非難(なのか?)してくる友達のことが好きなのだと思います。良いところだけでなく、普段の感情のありのままを(本人の言葉ではそうでもないらしいが)見せてくれるところが好きなのです。
 もし死んだら、そんな気持ちもなくなってしまうんだろうか。
 そう考えるとやっぱり凄く寂しくて、いつ死ぬか判らないのだからとにかく今愛されたい、そう思い号泣してしまったのでした。
 面白く読めたし、読んでる時はそう感じなかったけど、西村さんのような考え込んじゃう人間はこの本はあんまり読まない方が良かったのかも知れません(苦笑)

 今日のご飯
 昼 焼そば
 夜 鮎料理
 夕ご飯は梁で鮎料理。今年から小振りなものを匹数増やして出すようになったそうで、頭から丸ごと食べました。母親は不満そうでしたが、西村さんは骨を取る手間が省けて楽で良いと思う。
 鮎は小さいながらも卵を抱えていて美味しかったです。

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だって読めないもん・・・ごめんね。

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